【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




と、心では毒づくけど俺が一度だけコクンと首を縦に振ると女の表情はみるみるうちに笑顔に変わり、「ありがとうございます!」と頭を下げてメモを渡してきた。



「私の連絡先です。
行ける日があれば、連絡ください」



自分の言いたいことを言い終わると女は走って颯爽と人がたくさんいる廊下の人混みに消えていった。


なんだったんだよ…と思いながら教室の方へと視線を戻した時にミナとバチッと目が合った。


俺は慌てて逸らしたけど、心臓は異常なほどにドクドクと音を立てている。


あー…なんでこっち見てんだよ。
俺も俺で目が合ったくらいでなにドキドキしてんだよ。


クソッ…全く気持ちが消えていかないのは何でなんだよ。
俺はもう失恋をして、この恋は終わらせたはずなのに。


むしゃくしゃした気持ちのまま、席に戻っていつものように仲のいいやつらとどうでもいい話をする。


だけど…耳はダチの話じゃなくて二人の会話に神経がいってしまってその二人の会話を聞いては心が痛む。