その泣き顔を見られたくないから私と帰るタイミングをズラしたんでしょ?
それくらい幼なじみだから分かるんだからね。
「榊原さんは彼と仲がいいの?」
「え?あ、まあ……幼なじみです」
先生がいきなり話しかけてきたからビックリして言葉を詰まらせながら言葉を返す。
「そうなんだ。彼のこと好きなの?
彼はあなたのこと好きみたいだけど」
先生…かなり踏み込んだお話をふっかけてくるな…と思いつつも、
この先生は恋バナとかが大好きな先生で生徒たちの恋愛相談も快くのっているという話を來未から聞いたことがあったのを思い出した。
「彼は…そうですね。
私は他に好きな人がいるので…」
「あら、てっきり素直になれない二人の両想いなのかと思ってたわ」
先生の思い込みは一体どうなっているのよ…
どこをどう見たら素直になれない二人の両想いに見えるんだろう。



