「でも…それは俺の本音でお前は違うのはわかってる。
幸せになれよ、なんて言っときながらこんなことほざいてるのもおかしいと思ってるけど…」
「俺は本気でお前のことずっと好きだったよ」
その言葉を聞いた瞬間、ドクンと心臓が飛び跳ねてそれを隠すのに必死だった。
まだ私が疑っていたと思ってたのかな?
それなら違うのに…斗樹が私を本気で好きなことくらいもう分かっていたよ。
誰だってあんなにアピールされたら信じるよ。
「お前がもう俺の隣にいないのは正直嫌だし寂しいけど……
明日もまたお前が好きな人と笑ってくれるならそれでいいって言っとく。
…ちょっとはカッコつけさせてくれ」
少し、ほんの少し震えたような声で言うから
思わず斗樹の方に視線を向けてしまった。
「……泣かないでよ」
「は?泣いてなんかねぇよ」
そう言っているけど、私は見てしまった。
彼の瞳から一筋の透明の雫が頬を伝っていくのを。
強がっているけど、体は正直で彼の瞳には再び涙が溜まっていく。



