そんなこと聞いたら、嫌でもさっきの
『女遊びやめるから俺の彼女になって』
という謎のセリフを信じなきゃいけないとなりそうで、正直戸惑っていた。
「面白くない冗談はそこまでにして」
だって、斗樹だよ?
いつもの冗談に決まってるんだ。
そんなのに惑わされるほど私はバカじゃない。
「はぁ、いつになったら信じてくれるんだか」
小さなため息をつきながら、呆れたような表情で言う。
「一生こない」
「お前って全く可愛げねぇし、ほんとに女?」
私の顔をわざわざ覗き込んで問いかけてくるコイツは本当に救いようのないバカ。
私のどこをどうみて男だっていうわけ?
そりゃあ、女の子っぽい性格じゃないのは重々承知だけど、男に見えるとかそれはさすがにないわ。
「うっざ。もうなんとでも思っとけば?」
こんなやつ、どうにでもなればいい。
元カノに思い切り、殴られてボコボコにされればいい。
「嘘だってば。
お前が女なんてことは俺が一番知ってるし」
私がこれでもかというほど、睨みつけているにも関わらず、ニコニコと『これは冗談だよ、冗談』とか言いながら私の肩をポンポンと叩く。



