結果は斗樹が頑張って走ってくれたけど私をおぶってるし、斗樹は優しいから私の足に気を使って走ってくれたから女の子たちには勝てなかった。
「あんたの負………」
嫌味を言いに来た女の子たちは私の血だらけの足を見て言葉を言いかけてやめた。
口元を手で抑えて驚いたような表情へと変わる。
それを見た斗樹が私を地面にそっと下ろしてから彼女たちに深く頭を下げた。
頭が熱いコンクリートについてしまうんじゃないかってくらいで、ぽたりぽたりと彼の汗がアスファルトに黒いシミをつける。
その汗は…斗樹が頑張ってくれた証だ。
「え…ちょっと斗樹!?」
女の子たちはその行動にビックリしたのか頭を上げさせようとするけど、斗樹は上げなかった。
私も彼女たちと同じように頭を上げさせようとしたけど無意味だった。
「悪い。コイツ見たとおりケガしてて
それでも走るから俺が背負ってゴールした。
不正だってことは分かってるけど…許してやってくれねぇか?」
……斗樹
そんな斗樹らしくもない真剣な言葉にドクンと胸が一度大きく高鳴って途端に息が苦しくなる。



