【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




「……なにが?」


「こんな足で走ってんじゃねぇよ」



やっぱり、私の予想は的中していた。
斗樹は苦しそうに顔を歪めながら私の足を見る。



「斗樹には関係ないよ。
こうでもして走らなきゃ……負けちゃうんだよ」



そうなったらもう斗樹とも炭谷くんとも
話せなくなってしまうから…それはイヤなの。


だから、一生懸命走っていたのに。


「……分かった。
けど、もうお前は走るな」


「……え?」


そう言って私の前に背中をむけてしゃがむ斗樹。


「斗樹……何してるの?」


「乗れよ、早く」


乗れって言われても意味がわからないよ。
どうして…?


自分だって炭谷くんと勝負しているのに。



「なんで!?斗樹は早く行かないと私と付き合えないんだよ?!」



こんな発言は自意識過剰だとは思うけど今はもうそんなこと気にしていられない。