【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




このままじゃ…負けてしまう。
だけど、走らないよりはマシだ。


弱虫呼ばわりはされたくないから。


走り出す順番は男子が先で女子はその後走り出す。
だけど、男子は走るのが速いから女子をスイスイと追い抜いてしまう。


斗樹と途中ですれ違うかもしれない。
こんな情けない姿…見せられないなぁ。


血が滲んできているランニングシューズをトイレでこっそりと洗ってトイレットペーパーで傷口を塞いだ。


こんな処置じゃダメだって分かっているけど今、このことがバレてしまえば私は負けてしまう。


だから、ほかの人に見られないように必死に隠しながら走り出すまで待った。


そして、ついに男子が…斗樹と炭谷くんたちが走り出した。
女子はその1分後に走り出すからスタートラインにつかなきゃいけない。


痛む足を無理やり動かして何とかスタートラインまでたどり着いた。
こんなんじゃあ…勝負どころかまともに走れ気すらしない。


我慢我慢…我慢だよ、南帆。
勝たなきゃ……斗樹とも炭谷くんとも話せなくなる。