「頑張ってね!私は南帆の味方だから!」
「ありがとう」
來未とはクラスが違うから位置につく場所も残念ながら違うからここで一旦お別れ。
頑張らなきゃ……。
そう思っていた時だった。
───ドンッ
前に突き飛ばされてよろける体を支えるために足を前に出した拍子に足の甲に鋭い激痛が走った。
後ろからはこの前聞いた「キャハハ」という甲高い笑い声が聞こえてきた。
私の背中を押したのはあのクラスの女の子だ。
だけど、私の足が、こんなふうになっている思ってもいないんだろうな。
私の視界に映る足はランニングシューズにじわりじわりと赤いシミが滲んできている。
正直、足も少し動かすだけでジンジンと痛んで辛い。
さっき、彼女たちに背中を押されて足を前に出した瞬間にスパイクを履いた誰か知らない陸上部の人に足を思い切り踏まれてしまったのだ。
踏んだ人もまさか足を踏んでいるとは思っていないようで素通りだった。



