【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





「それが香水の役目だろ?

それにこれいい匂いすんだしいいじゃん〜」




けろっ、とした顔で言う斗樹とは正反対のはぁ?という表情を浮かべている私に気づいてない様子の彼。




「どこが?めちゃくちゃくさいんですけど」




鼻を人差し指と親指でつまんで、心底嫌そうな表情をする。


この甘ったるい匂いのどこがいい匂いなんだか。


ついに嗅覚まで狂ったのか?



「はぁ!?これ俺のお気に入りなんだけど!?」



「へえ。匂いは好みがあるからね。

でも、私は香水つけてない斗樹のほうがいい」



香水をつけてるときの斗樹は甘ったるくて頭が痛くなってくるけど


つけてないときは服の柔軟剤の匂いがして、正直すごく落ち着く。