「アイツは確かにバカで単純でどうしようもないけど
友達思いで優しくて困った時は助けてくれる…そんなヤツなの」
「なに熱く語っちゃってんの…?ウケるんですけど」
嘲笑しながら彼女たちは私を蔑むような瞳で見てくる。
だけど私はもうそんな目で見られることには慣れているから何も思わない。
怖くもないし、逆にダサいなと思う。
「斗樹に相手してもらえないからってバカにしてそっちのほうがウケる」
「はぁ?
自分が斗樹の幼なじみだからって調子乗ってんじゃないわよ」
「しかも、最近は炭谷くんにまで言い寄られてんだってね。
斗樹も炭谷くんもあんたには似合わないからやめときな」
そう言って、キャハハと甲高い声で笑う女の子たち。
「てか、斗樹も可哀想だよね〜
こんなヤツが幼なじみで。あたしだったらもう最悪だよ」
「私のことはなんとでも言えば?」
悪口や陰口を言われることなんて慣れている。
しかも、こんなヤツらに文句を言われたって心に傷なんて追わない。



