「斗樹ってさ、カッコイイのに
最近なんで彼女作らないんだろー?」
「さぁね〜
斗樹とか誘惑すればバカだから簡単に落ちそう」
私がいることに気がついていないのか斗樹の悪口をポンポン言っていく女の子たち。
斗樹の悪口なんてこの私が一番言っているのに何故かフツフツと怒りがこみ上げてくるのをグッと抑える。
「みんな顔だけとか言ってるけど
案外本気の子がほとんどだよね。」
「だよね〜、あたし的に斗樹は顔だけでしょ」
────…バンっ!
私はこれ以上聞いていられなくて机を思い切り叩いて立ち上がった。
その音で私の存在に気づいた女の子たちが足を止めてこちらを目を丸くしながら見た。
「な、なに…?」
「斗樹のことバカにするのもいい加減にしなよ」
「は?」
私…何言ってるんだろう。
なんで斗樹のことなんてかばっているんだろう。
でも、黙ってなんていられなかった。



