「ルール変更で、一位になったらじゃなくて
順位が早かった方が勝ちで南帆ちゃんと付き合えるってことにしよう」
「望むところだぜ」
絶対勝ってやる。
もし、勝ってミナがイヤだと言ったら俺は付き合わない。
だって、俺はミナの気持ちが、心が欲しいから。
ちゃんと好きになってもらえるまで俺はアプローチし続ける。
だけど、勝ったらもう一度告白しよう。
そして…万が一負けたらその時は炭谷にミナは任せて俺は身を引く。
いつまでも俺が邪魔してられないし。
だからこれは俺にとって大勝負になる。
俺の長い長い片想いに終止符を打つためにはいい機会なのかもしれねぇな。
炭谷が自分のクラスに戻ってからすぐにミナが俺の腕を掴んで「どうするのよ!?」なんて言ってきた。



