【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




「ほんとになんでもねぇよ。
炭谷とのデート、楽しかったのか?」


「う、うん。楽しかったよ」


「そ…。せっかく楽しかったのに邪魔して悪かったな」



そういった斗樹は笑っているけどいつもの眩しいくらいの笑顔とは全然違った。


ぎこちない笑顔を浮かべた斗樹を見ているとどうしようもなく胸が締め付けられる。


なんでそんな顔してるの?
斗樹のことなんか気にも留めたくないのにそんな顔されると気になっちゃうじゃん。



「別にいいよ……あ、プレゼントありがとね!
今度はお金要求してきても返さないからね」


「あぁ」



ねえ、本当にどうしちゃったの?


いつもの斗樹だったら『俺への誕プレ、楽しみにしてる』とか偉そうなことをいいそうなのに。


話をしていてもうわの空だし…。