【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




すると、斗樹は呆れたように、はぁ…と一度ため息をついて口を開いた。



「誰が誕生日プレゼントに怪しいもんあげんだよ。
つーか、そんなのどっから仕入れてくるんだよ」


「だ、だって斗樹ならありえそうだし」


「お前は俺を甘く見すぎなんだよ、バーカ」



コツン、と私のおでこをつついた。
って…待って…今誕生日プレゼントって言った!?


慌てて斗樹の顔を見ると、今度はふわっ、と優しく笑って



「大事にしろよ。お前は寂しがり屋だからな」


「…はあ?」



誕生日プレゼントをくれたことはすごく嬉しいし
正直、頬が緩みそうなのを必死に抑えてるけど


“寂しがり屋”というのはなんか気に食わない。



「南帆ちゃん、今日はありがとう。
知らない南帆ちゃんがたくさん見れて楽しかったよ」



また一発言ってやろうと思っていたら
後ろから炭谷くんが私の肩の上にポンッと手を置いて優しく微笑みながら言った。