【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




なんでいるの…?
驚きすぎて声すら出なかった。


目を大きく見開き、斗樹のほうへと駆け出す。
こんなところに一人で何してるの?



「ちょっと、斗樹!
人の家の前で何してるのよ!」



斗樹は私の存在に気づいていなかったのか視線がぶつかり合うと、「ほらよ」と言うように紙袋を目の前に差し出された。



「何よこれ…」


「ん!」



なかなか受け取らない私に痺れを切らした斗樹が強引にその紙袋を胸に押し当ててきたから仕方なく受け取るハメになった。


そんなに重くもなくて軽くもない。
一体に何が入っているの…?



「ね、ねぇ!これ!怪しいもんじゃないでしょうね!?」



危険なものだったりしたら、私に渡されても困るんだからね。