【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




え……?
な、何その不意打ちの言葉と笑顔は……。


ドクンドクンと鼓動が高鳴っていく。
好きな人にそんなことを言われるとやっぱり嬉しい。


この人の彼女になれたら
きっと毎日が幸せなんだろうなぁ。


不意にそう思う。
だけど、その次に思い浮かぶのは炭谷くんの隣にいる私の姿じゃなくて斗樹の無邪気に笑っている姿。


どうして斗樹のことが浮かぶのかなんて自分でも全くわからない。


早く炭谷くんに告白の返事でOKを出したいのに
何故か言葉にならなくて未だに何も言えてないまま。



「ありがとう。
私も炭谷くんの笑顔見てると元気出てくるよ」


「マジ?嬉しいよ」


「私も嬉しい」



周りから見ればカップルなんて思われているのかな?
いや、でも私みたいな地味な女と爽やかイケメン男子はどう見ても釣り合わないか。


なんて、自分で思って虚しくなりながら炭谷くんと楽しい放課後を過ごした。