【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





私もついこの前まではなんでも知っていると思っていたけどそれは違うかった。


私の知らない間に身長が伸びて喉仏がでて
声変わりをしてて、たくさんの彼女がいて


あんな色っぽい顔ができるようになっていたり
彼はいつの間にか知らない男の子になっていた。



「なら、俺もまだ大丈夫だな。まだ諦めないで済む」


「あの…そのことなんだけど…」


「あ、まだ返事は言わないで。
心の準備できてないから」



そんなこと切なげな笑顔で言われたら何も言えない。
言いたい言葉をゴクッと飲み込んで心の奥にしまい込んだ。


振るんじゃないのに、どうして言えないの?
何が私を邪魔しているの?


何もわからないまま、炭谷くんの行きつけのカフェにやってきた。