「一人で抱え込まないですぐ相談だからね!」


「分かったよ」


「絶対だよ?」


「うん、その代わり2コールで出てよね」


「任せなさーい!!」



2コールで出なくても切らないのに、冗談なのに來未は張り切ったように私にVサインを向けた。


そんな來未をみて、頬を緩めながら私も來未にVサインを向けた。


斗樹のことを言おうか迷ったけどもうすぐチャイムが鳴ってしまうから今夜電話でもしよう、と思い來未と別れた。








「榊原さん」



放課後になり、炭谷くんが私の教室まで迎えに来た。
爽やかに手を振ってくれる彼の姿はまるでアイドルのよう。


斗樹とは全然違うなぁ…なんて思いながらカバンを肩にかけて炭谷くんの元へ向かう。