【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





「おっ!さんきゅ。

やっぱ、持つべきものは幼なじみだな」



それを手にした彼は嬉しそうに頬を緩めながら颯爽と自分の席へ戻っていった。



ほんと、単純なヤツ……。

将来詐欺とかに引っかからないか心配。



斗樹は俺様だし意地悪でムカつくこともたくさんあるけど、根は真面目で仲間思いで優しいやつだから。



「あの、消しゴム落としてますよ?」



「え?」



突然、隣から声をかけられてそちらを見ると優しい笑みを浮かべて私に落とした消しゴムを渡してくれている彼。



「あ…ありがとうございます」



斗樹と以外、あんまり男子と話すことなんてないから妙に緊張してしまって声が出にくい。



「いえいえ、白崎と仲いいの?」



え…なんで斗樹?

あ、そうか。
彼はさっきの一部始終を見ていたんだ。



「仲いいっていうか幼なじみなんです…」



「へえ。そうなんだ」



彼は“なるほどね”とでもいうように顎に手を置いて何かを考えている。


な、何を考えてるんだろ……?



「頑張って」



考えていた時間が長かった割にでた言葉はすごく短くて、少しビックリした。


挙句の果てに『頑張って』とかいう意味不明なことを言われるし、それだけいうと席を立ってどっか行っちゃうし。