【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




それから数分後、髪の毛を乾かし終わりリビングで晩飯を食べようということになった。



「斗樹はソファに座ってテレビでも観てなよ」



それだけ言い残してミナはスタスタとキッチンへと行ってしまうミナ。


こんなにミナといれるチャンスはもうないかもしれない。
なら、ここで本領発揮といこうかな。



「俺も手伝う。何すればいんだ?」


「いや、気持ちだけ受取っておく。
不味い夜ご飯になるのは嫌だからね」


「酷くねぇ?俺だってやれば出来るんだよ、貸せ」



どうせ、炭谷は何でもできんだろ?
じゃあ俺だってできなきゃミナに振り向いてもらえる可能性なんて0パーセントに等しい。


ミナが持っていたレタスを強引に奪い取り水で汚れを洗い流す。


で、ここからどうっすかな。
ミナにヘルプの視線を送るとハァ…と小さくため息をついて



「食べやすいサイズにちぎって」



そういうなり、ミナは手元にあったニンジンをトントンと慣れた手つきで切っていく。