――でも、修道院から出したら、今までのような怪奇現象が起きる。
それに結婚相手の命まで狙われる。
(そうなのよ。クリス様が攻撃の対象になっていたのは、結婚によって子孫が出来るから……嫉妬なんかじゃない)
クリスは知っていて、あんなことを言ったのだ。
クリスは神から授かった加護魔法を身に付けている、国最高の騎士。
「……でも、だからなんだと言うの? 全然厄はなくならないじゃない!」
セヴランは、呪いがクリスに向かっていると気付いた。
(だから、最初の再会で私に触らなかったのに触る気になったんだわ)
クリスに呪いが集中している間に、呪いが解ければ自分は無傷でクレア家を手に入れられる。
(そしてカトリーヌと贅沢三昧……)
「ふふ……うふふ、あはははっ!」
おかしくもないのに笑いたくなり、ソニアは声を上げて笑った。
(何がプロポーズは初めて、よ!)
自分の贅沢のために平気で嘘の愛を囁いて。
しかも、恋人までそれを止めることもしないで喜んでいるなんて。
それに結婚相手の命まで狙われる。
(そうなのよ。クリス様が攻撃の対象になっていたのは、結婚によって子孫が出来るから……嫉妬なんかじゃない)
クリスは知っていて、あんなことを言ったのだ。
クリスは神から授かった加護魔法を身に付けている、国最高の騎士。
「……でも、だからなんだと言うの? 全然厄はなくならないじゃない!」
セヴランは、呪いがクリスに向かっていると気付いた。
(だから、最初の再会で私に触らなかったのに触る気になったんだわ)
クリスに呪いが集中している間に、呪いが解ければ自分は無傷でクレア家を手に入れられる。
(そしてカトリーヌと贅沢三昧……)
「ふふ……うふふ、あはははっ!」
おかしくもないのに笑いたくなり、ソニアは声を上げて笑った。
(何がプロポーズは初めて、よ!)
自分の贅沢のために平気で嘘の愛を囁いて。
しかも、恋人までそれを止めることもしないで喜んでいるなんて。