すき、きらい、恋わずらい。


「……」

その場に取り残された私。
篁くんの姿が見えなくなると、やっとベンチに腰を下ろした。

そして「ふぅ……」と、息を吐く。

正直とても疲れていたから、こうして休めることは有難い。


両親に手を引かれ、嬉しそうに歩いていく子どもたち。

目の前を通り過ぎるみんな、楽しそうに笑っていて、幸せそう。


もしかしたら、またそらくんに会うかもしれないな……。

かわいかったなぁ。


私にもあんな時代があったはずで。

その頃はまだ……。




――――…………って、え?


ふと横を見れば、隣に座っていたのは……父さん?


黒髪に黒いスーツ。ネクタイは首元でキチッと締められていて。

見るからに真面目そうなサラリーマン。


「……」


何かよく分からないけれど違和感のようなものを感じながら、


どうして父さんが……?

と、目を見開く。すると、