すき、きらい、恋わずらい。



「……子ども、好きなの?」

そらくんの姿が小さくなって、手を振るのをやめてから、私は口を開いた。


子ども好きには見えなかった。

そらくんを見つけたときだって、何も言わなかったし、ただついてきていただけだったし。

子ども好きっていうか、むしろイメージ的には苦手な部類だと思っていたのに。


「別に。遊んでくれって頼まれたから、ちょっと遊んでやっただけ」

隣に立った篁くんは、素っ気なくそう返事すると、


「てか、高宮こそ子どもなら大丈夫なんだ?」

「え?」

「男嫌い」


指摘されて、私は思わずポカンとした。

だって……。


「子どもは関係ない。私が嫌いなのは、篁くんみたいな女ったらしな男」


そう。男だからって、みんな一概に嫌いというわけじゃない。

ありさのお父さんとかは、誠実で優しくて好き。


「それは……高宮の親父がそうだから?」

「っ……!」


問いかけられた内容に、体がビクッと跳ねる。