すき、きらい、恋わずらい。


「……」

明らかな拒絶に、少しだけ凹む。
でも、この子をこのまま放っておくわけにはいかない。


「……大丈夫だよ」


私はもう一度手を伸ばし、男の子の手を両手で挟むようにぎゅっと握った。


振り払われたらどうしよう。

そんや不安もあったけど、男の子はハッと驚いた様子で叫ぶのをやめた。


「ママとはぐれちゃったの?」

「うっ……うん」


しゃくりあげながら、こくんと頷く男の子。

少し落ち着いて、返事をしてくれたことにホッとする。


「じゃあ、お姉ちゃんと一緒にママ探そうか?」

ニコッと笑って言うと、男の子はもう一度頷いてくれた。