すき、きらい、恋わずらい。



――翌日。


朝起きて、部屋のカーテンを開けたら、透き通るような青い空が広がっていた。

これからのことを考えると、ため息しか出なかったけど、ほんの少しだけ救われた気分。


大丈夫。
今日は意外と見向きもされないかもしれない。

だって、言い寄ってくる女子は、絶えず沢山いるんだから。

二度も引っ叩いてきたような女を、これ以上構う必要はないはず。


学校へ行きたくない気持ちにそう言い聞かせて、私は部屋の壁にかけたブレザーに袖を通した。

そして、いつも通り登校した……の、だけど。




「ありさ、おは……」

「おはよ」


教室へ入ってすぐ、先に来ていたありさの元へと向かった。

そんな私の後ろから、先に挨拶してきたのは……篁くん。


顔のすぐ横で聞こえた声に、ピシッと固まる。

目の前には、少し驚いた顔をしているありさ。


「せっかく挨拶してんのに、無視しなくてもいいじゃん?」

「……!」


改めてそう声をかけられて、私はやっと彼から離れた。