「この前、蒼空を追いかけて帰ったことがあったでしょ? あの時、勢いで好きだって言っちゃったの……。そしたら、幼なじみとしか思えないって、はっきり言われちゃった」
「それから……」と、ありさは思い出すように目を伏せた後、顔を上げて。
「ゆづのことが好きだってことも、聞いた」
「っ……」
真っ直ぐ見つめられ、突きつけるように言われた言葉。
「正直、すごく悔しかった。小さい頃からずっと蒼空のそばにいたのはあたしなのに、何でゆづなんだろうって思った」
眉を寄せ、ありさが苦しそうに告げる内容は、私が恐れていたそのもの。
……知ってる。
ありさがどれだけ篁くんのことを、一途に想っていたか。
恋に疎かった私は言われるまで気付かなかったけど、思い返してみればありさはいつだって、篁くんを意識していた。
だから、分かる。
私の存在が、ありさにとってどれだけ邪魔なのか……。
出来ればこの先は聞きたくない。
だけど、それは私のわがまま。



