一体、私は急に何を……!
そういえば、影山くんへ告白の返事もまだちゃんとしていないのに。
勝手だけど、今あまり気まずい空気にはなりたくなくて。
『好き』なんて、自ら踏んでしまった地雷にビクビクする……けど、
「うん、準備室」
私の発言を追求することもなく、ニコッと頷いた影山くん。
あれ……?
その笑顔に何だか腑に落ちないものを感じながらも、上手くごまかせたのなら良かった……と、思うことにした。
……でも、影山くんの笑顔の理由は、英語科準備室に着いてから知ることに。
「あー来た来た!!遅いから、もう来ないのかと思ったよー!」
準備室の戸口を開けると、何やら慌てた様子でホッとした表情を浮かべる増田先生。
室内には珍しく、他の先生の姿はない。
「遅くなってすみません」
「ううん! じゃあ私、職員会議あるから行くから! 適当にその辺座って食べてね!」
トントンと机の上で資料のようなものをまとめつつ、先生はそれを抱え、時計を見ながら急いで出て行った。



