始業式だった今日と、入学式の明日は、午前中で学校は終わり。
あれから、私とありさは一緒に学校を出て、途中で別れた。
「ただいま……」
と言って、玄関のドアを開けても返事はない。
もうすっかり慣れてしまったけれど、それでも一軒家にふたり暮らしは広すぎる。
ふたり……っていうか、ほぼひとり。
やっぱり今日も帰って来なかったんだ。
リビングのテーブルの上。
朝作って置いておいた、トーストなどの軽食がそのままになっていて、私はため息をついた。
また、女のところかな……。
娘の始業式の日だっていうのに。
パタンとリビングの扉を閉めて、2階の自室へ。
ムシャクシャする感情も一緒に投げ捨てるように、ベッドの上へ鞄を放り投げた。
別に一緒にいてほしいなんて思わない。
でも今日は……。
なんて少し考えて、私はふるふると首を横に振った。
余計なことは考えない。
今日はせっかく久しぶりに会えるんだから。



