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「なんかあった?」
「え?」
コンビニを出た私達が向かった先は、その近くにあったファミレス。
注文をして、店員さんが遠ざかってから、目の前に座った篁くんが問いかけてきた。
「高宮が俺の誘いに乗るとは思わなかったから。また何か悩んでんのかなって」
「それは……私の方こそ、篁くんに誘われるとは思わなかった」
篁くんの言い方に、何だか気まずくなって目を逸らす。
たけど……ほんのちょっと図星。
今夜、父さんと何をどう話したらいいのか分からなくて。考えるのも嫌で、逃げたかった。
それから……。
「篁くんは……お墓参りとか、ちゃんと行ってるんだね」
「ん?」
「お母さんの……」
こんなこと言うのはどうなんだろう。
そう思いながら、あまりに普通に言うから聞かずにはいられなかった。
「ああ、仕事で親父がなかなか行けないから代わりに」
「なんで……?」
また、まるで当たり前のことのように普通に話す篁くん。
でも、篁くんのお母さんは……。



