そして……日曜日。
いつもよりもかなり遅く、お昼間近になってからリビングへと降りた。
いつも通り、人気(ひとけ)を感じない静まり返った家の中。
実際、家にいるのは私だけ。
日曜日は大丈夫と言っていた父さんは、急に仕事になったらしい。
夜には戻るからという旨のメッセージが、スマホに届いていた。
……本当に仕事なのか、分からないけど。っていうか、そんなのどうでもいいけど。
時間が延びてホッとした反面、夜には顔を合わせて話さないといけないんだと思うと気が重くなる。
とりあえず、今はあまり考えたくない。
起きてから朝食も摂っていないままで、ボーッとしながら冷蔵庫を開ける。
お昼どうしようかな。
何か食べるもの……って、物色してみるけど、見事に何もない。
私はパタンと冷蔵庫の扉を閉めて、「はぁ」と息を吐いた。
家の中にいても、夜のことを考えて憂鬱になるばかり。
なるようにしかならないんだから、気分転換に散歩がてら、買い出しに行こう。



