すき、きらい、恋わずらい。



「あた……」

「私がやります」


ありさの声に被せて、手を挙げたのは私。

その瞬間、教室内が少しどよめいた。


「えーっと……高宮さん?」

「はい。学級委員、やりたいです」


カタンと音を立て、立ち上がって言うと、先生は驚いた顔をしながらも、


「そう言うなら、高宮さんにやってもらおうかな」


「それでいいよね」と、ありさを指名してきた女子に微笑む。


「じゃあこのクラスの学級委員は……」


先生はくるりと黒板の方を向くと、先に決まっていた男子の名前の隣に、私の名前を書き足した。


綺麗な字……なんて思っていると、じっとこっちを見るありさに気付く。

心配そうに眉を寄せるその表情から、言いたいことは伝わってきて、私は笑って首を横に振った

……の、だけど。