すき、きらい、恋わずらい。




……ま、参った。
何でこんな展開になってんの。

階段を降りる一歩手前。
私は壁にピタリと身体を預けて、重いため息をついた。


今日はもう余計なことを考えたくなくて、ありさに嘘をついて逃げた。

なのに、影山くんが私のことを……好きだなんて。


まさかの告白に、影山くんには悪いけど、ため息しか出ない。

誰に何と言われたって、私は誰かと付き合うつもりはない。

だから、あの場で断りたかったのに……。

「少し考えてみて」と言われて、何も言えなかった自分にまたため息。


あれからどうしたらいいか分からなくて、もちろん色紙なんて書いてる余裕もなくなって。
誤魔化すように「また今度にしよっか」と声をかけ、教室を出てきた……けど。


本当にどうしよう……。
明日から影山くんと、どう接したらいいんだろう。

考えていたら頭が痛くなってきて、私は重い足を前へと出した。


とりあえず、帰ろう……。

若干フラフラとした足取りで、私は階段をゆっくり降りていく……と、その時。