「当たってない?」と問いかけられ、私はどうしたらいいか分からず、目を泳がせる。
ありさの気持ちを、私が勝手に他人に話すわけにはいかない。
だけど今日の私の態度が、全てを物語ってしまっていた気がする。
「えっと……あ、こんな感じでいいかな?」
私は何とか笑顔を作って、『増田先生へ』と書いてみたルーズリーフを見せた。
苦し紛れに、話題を逸らそうと試みる……けど。
「うん、すごく良いと思う。これに後からシール貼ったりするんでしょ?」
「うん、そう!じゃあ今から色紙に……」
良かった、上手く話題をすり替えられた。
そう思ってホッとしたのもつかの間だった。
「高宮さん、僕と……付き合いませんか?」
「……え」
真っ白な色紙へと視線を落とした私に、降ってきた言葉。
驚いて顔を上げる……と。
「僕と付き合えばそんな、無理して天崎さんに協力しなくても良くなる」
「や、無理して協力なんて……」
「篁くんのそばにいるの嫌なんでしょ? 」
……それは嫌、だけど。



