すき、きらい、恋わずらい。


ありさのことだから『だったらあたしも手伝う!』とか、言ってくるんじゃないかと思った。

だけど意外にも『そうなんだ。じゃあ、また明日ね』と、笑顔で手を振って先に帰っていった。

ありさには悪いけど……。



「……ホッとしてる感じ?」

「え?」

机を挟んだ目の前。

そう問いかけて微笑むのは、影山くん。


放課後の教室。

私の机の上には、まだ真っ白な色紙。


放課後になって急に「今日大丈夫?」と、声をかけたにも関わらず、影山くんは「大丈夫」と、笑ってくれた。

そして色紙に書く前にとりあえず、ルーズリーフに試し書きをしてみていたのだけど……。


「天崎さんのこと。ちょっと今日、疲れてたでしょ」

「っ……!」


思いがけない人に図星を突かれて、言葉が出ない。

そんな私をクスッと小さく笑った後、影山くんが口を開いた。


「日曜に何となく気付いたんだ。天崎さんって、篁くんのことが好きなのかなって」