すき、きらい、恋わずらい。



あんなにハッキリ言われたら、もう何も言えるはずがなく、「分かった……」と返事するしかなかった。

だけど、正直全く理解できない。

色んな女の子と関係をもっているのに、それでもいい……とか。


私はそんなの絶対に許せない。
不誠実な篁くんのことが、やっぱり大嫌い。

だから、出来ることなら近付きたくない。

……だけどありさは、彼のことが好きで。


協力してほしいわけじゃないと言われたけれど、気持ちを知ったからには全く考慮しないわけにはいかない。

休憩中とかお昼とか、本当は近寄りたくない、逃げ出したいのに、ありさの手前それが出来なくて。

しかも、目立つほどじゃないけれど、何となく今までよりも、ありさが積極的に篁くんに話しかけていて。



そして……やっと放課後。



「ゆづ、帰ろう!」

いつものように声をかけてきたありさに、ビクッと肩を震わせる。

「あぁ、うん……」

私は歯切れの悪い返事をしながら、荷物をまとめる……けど。


「あ、あの、ごめん。今日の放課後、影山くんと色紙作る話になってて……」


『今日』なんて約束はしていなかったのに、咄嗟に嘘をついた。

何だか今日は、これ以上ありさと一緒にいたくなくて。