すき、きらい、恋わずらい。



「まあ……そういうこと」


静かにそう告げた原田さんは、私を睨みつけるような目で見た。


返事を聞いた周りからは、「きゃー!」と声が上がる。

だけど原田さんは、そんな声なんて聞こえていない様子で。


「え、エリ……?」

ゆっくり立ち上がると何を思ったのか、私の目の前まで歩いてきた。

そして、


「なんで……。高宮さんは……」


睨まれたのとは、また違う。

眉間にシワを寄せ、原田さんは難しそうな顔をして、何かを私に言おうとした。

……だけど。


「原田?」


突然響いた声に、みんなが一斉にそっちを向く。

教室に入って来たのは、篁くんだった。


「何してんの?」

問いかけて、真っ直ぐこっちに向かって歩いてくる篁くん。


「っ……」

原田さんは何か言いたそうにしながらも、ぐっと飲み込むようにして、くるりと踵を返した。


「エリ……?」

いつもなら篁くんの隣を離れないのに、あっさりと引き下がった原田さんに、友達が問いかけると、