すき、きらい、恋わずらい。



……わかる。

ありさの気持ちは、分かる。

私を一番の友達だと信頼して話してくれたことは、とても嬉しいこと……だけど。


篁くんのことを嬉しそうに話すありさに、モヤモヤする気持ちが止まらなかった。

恋をしているありさを見ているのが辛かった。



そんな、朝から最悪な気持ちのまま、たどり着いた教室。

荷物を下ろすため、「じゃあね」と、自分の席へと向かって離れていったありさにホッとした……のも、つかの間だった。



「昨日どうだったの!?」

「蒼空くんと一緒だったんでしょ!?」


女子数人を引き連れて、早足で教室に入って来たのは……原田さん。

いつも仲良くしているはずの友達らの質問を無視して、真っ直ぐ自分の席に向かうと、乱暴に椅子に座った。


「ねぇ、エリってば!」

原田さんの友達以外も、クラスにいるみんなが注目してる。

理由は昨日の放課後、原田さんが篁くんと出ていったからに他ならない。


「えーりっ!」

「もう、うっさいなぁ!蒼空くんとのことは、わたしだけの思い出にしたいの!!」

「それじゃあ……」


ひとりの女子がそう口にした瞬間、原田さんと目が合った。

また勝ち誇ったように笑われるんだろうか……と、思ったけれど、