ショップを出た私の手には、少し大きな紙袋。

「ごめんね、私物の買い物しちゃって……」

増田先生へのプレゼントを買いに来たはずなのに、それより先にお母さんへのプレゼントを購入してしまうことになった。

でも……。


「ありさのおかげで、いいのが見つかって良かった。ありがとう」

隣を歩くありさに向けて言うと、

「ううん、喜んでもらえるといいね」

首を横に振って、にこりと微笑んでくれた。



そしてまた雑貨屋巡りを始めた私達。

色々と見て回ったけれど、やっぱり1軒目のフォトフレームにしようという話に落ち着いて。

だけど、フォトフレームだけでは金額的に余裕がありそうだからと、同じお店でキッチン雑貨も少し選んで、一緒にラッピングしてもらった。


それから、文具店で寄せ書き用の色紙を選んで。

そうこうしている間にお昼を過ぎ、時計を見ればもう1時になろうとしていた。