「じゃあ今度の日曜、僕と高宮さんと、天崎さんと篁くんの4人で、買い物に行こうよ」

「……え」


ニコッと笑顔で言った影山くんの提案に、思わず顔を引きつらせる私。

なんでそんなダブルデートみたいなことをしなきゃいけないの。

嫌だと言いたいけど、声に出せない。


放課後の教室。

目の前には影山くん。
そして隣には、ありさと……篁くん。


どうしてこんなことになっているのかというと、それは今日の昼休みまで遡る。


あの遠足から1週間ほどが過ぎた。

無意味に近寄ってきていた篁くんは、何故だか少し大人しくなって。

私とありさの間に無理やり入ってきて、お昼を一緒に……なんていうことも、なくなっていた。

だから、とても平和な昼休み。


「あの……高宮さん、ちょっといい?」


コンビニで買ってきたサンドイッチを食べようとしていたところに、声をかけてきたのは瀬良さんと、瀬良さんと仲の良いクラスメートの女子。