「……そっか、なら別に良いんだけど。いや…、やっぱ良くねぇし…! あーくそ。あの野郎のせいだ…」
やはり普段よりも挙動のおかしいセィシェルに首をかしげる。また何か言いたい事でもあるのだろうか。
「? あの野郎って……ライアって人の事?」
「お、おう。あの野郎! ここずっと毎日来るし、スズも迷惑してんじゃあねぇかと思って」
「迷惑なんて、別にそんなこと…」
実の所、時折ライアに向けられる例の視線には少し困っている。が、それだけで特に実害がある訳では無いので黙っていた。
「ならいーけど。何かあったらすぐ言えよ?」
セィシェルの言う何かとは一体何なのだろう。ずっともやもやしているのは性に合わないので思い切ってもう一度尋ねてみた。
「ねえ、セィシェル。もういっかい聞いてもいい? ライアって人の何が危ないの? 確かに最近毎日お店に来てるみたいだけど、特に普通の人と変わらないし…」
と言うかむしろ、普通とは違う何かを感じさせる。周囲の者を惹きつける様な、尚且つ目が離せなくなる不思議な雰囲気を合わせ持つライア。実際、エリィやソニャ、最近では客には無口なユージーンでさえも彼が来店するとにこやかに出迎えるのだ。
やはり普段よりも挙動のおかしいセィシェルに首をかしげる。また何か言いたい事でもあるのだろうか。
「? あの野郎って……ライアって人の事?」
「お、おう。あの野郎! ここずっと毎日来るし、スズも迷惑してんじゃあねぇかと思って」
「迷惑なんて、別にそんなこと…」
実の所、時折ライアに向けられる例の視線には少し困っている。が、それだけで特に実害がある訳では無いので黙っていた。
「ならいーけど。何かあったらすぐ言えよ?」
セィシェルの言う何かとは一体何なのだろう。ずっともやもやしているのは性に合わないので思い切ってもう一度尋ねてみた。
「ねえ、セィシェル。もういっかい聞いてもいい? ライアって人の何が危ないの? 確かに最近毎日お店に来てるみたいだけど、特に普通の人と変わらないし…」
と言うかむしろ、普通とは違う何かを感じさせる。周囲の者を惹きつける様な、尚且つ目が離せなくなる不思議な雰囲気を合わせ持つライア。実際、エリィやソニャ、最近では客には無口なユージーンでさえも彼が来店するとにこやかに出迎えるのだ。



