スズランは頭の片隅に小さく残る〝自我〟がのみ込まれる前に力を振り絞って言葉を紡いだ。
心から伝えたい言葉。今言わなければこの想いは二度と伝えられないと思った。
「……ライア…。わたし、このさきも……ずうっと、あなたを愛してる…、から……わたし……こと…、忘れ、な…」
「……」
「あっ…?」
一瞬の出来事だった。
激しい嵐の様な激情。かと思えば優しいそよ風の如く穏やかな、大きな情愛に包み込まれる。
「…っ」
「ら、いぁ…」
深く重ねられる唇の、甘く心地良い熱で今まで冷たく強ばっていた心が忽ちに溶けていく。
「スズラン。俺も……愛してる…。心から…」
「……んっ、、ライ ア」
息を継ぐ度に深くなっていく口づけ。ライアの強い想いと熱い唇がスズランの心を露わにし、本来の感情が徐々に戻ってくる。
「知らないだろ、スズランは。俺がどれだけ君に焦がれてるかなんて」
「ふぁ…、ぁ」
「俺が……どれだけ長い間、君に想いを寄せていたかなんて…っ」
余裕のない口調に胸がきゅうっと締め付けられる。
「…っんぅ」
「もう絶対に放さない、何があっても……だから、目を覚まして……」
より強くかき抱かれ、ライアの腕の力が増す。
漸く唇が解放された隙に辺りに視線を向けると、背景がぼやけ闇に溶け込んでいた。
心から伝えたい言葉。今言わなければこの想いは二度と伝えられないと思った。
「……ライア…。わたし、このさきも……ずうっと、あなたを愛してる…、から……わたし……こと…、忘れ、な…」
「……」
「あっ…?」
一瞬の出来事だった。
激しい嵐の様な激情。かと思えば優しいそよ風の如く穏やかな、大きな情愛に包み込まれる。
「…っ」
「ら、いぁ…」
深く重ねられる唇の、甘く心地良い熱で今まで冷たく強ばっていた心が忽ちに溶けていく。
「スズラン。俺も……愛してる…。心から…」
「……んっ、、ライ ア」
息を継ぐ度に深くなっていく口づけ。ライアの強い想いと熱い唇がスズランの心を露わにし、本来の感情が徐々に戻ってくる。
「知らないだろ、スズランは。俺がどれだけ君に焦がれてるかなんて」
「ふぁ…、ぁ」
「俺が……どれだけ長い間、君に想いを寄せていたかなんて…っ」
余裕のない口調に胸がきゅうっと締め付けられる。
「…っんぅ」
「もう絶対に放さない、何があっても……だから、目を覚まして……」
より強くかき抱かれ、ライアの腕の力が増す。
漸く唇が解放された隙に辺りに視線を向けると、背景がぼやけ闇に溶け込んでいた。



