「は……結局、ラインアーサもフルール一族に弄ばれてるに過ぎない。鈴蘭は豊かなこの国目当てでラインアーサに近づいたに違な…」
「っ…いい加減にしろよハリ!!」
今まで聞いたこともないラインアーサの怒声が医務室内に響いた。
ハリは双眸を見開いて、茫然とライアを見つめ返す。そしてわなわなと唇を動かした。
「なん、で……なんで僕が叱られるんだよ。僕は悪くない! わ…、私は今まで貴方の周りのありとあらゆる害悪を追い払ってきたじゃあないですか! 寧ろ褒めて欲しい位なのにっ…それに、、本来この件はラインアーサには関係ない! これは僕と鈴蘭の問題で…」
「関係ないだって? じゃあハリは何を望んでいるんだ。どうすれば納得するんだよ」
「どう、すれば? あ……ぅっ…わ、私は、此処で恩を返しながら、静かに過ごしたいだけで……いや、ちがう。僕は早く万理を探しだして……二人で何処か遠くに…っく……」
ハリが片手で額を抑える。
「ハリ? 大丈夫か!?」
「ううっ…ち、違う! もう何もかもがどうだっていいんだ!! 全部関係ないっ! だから僕は……あ、ああっ…ぅぐ…」
「ハリ!」
苦しげに頭を振りながらついには床にくず折れるハリ。
「っ…いい加減にしろよハリ!!」
今まで聞いたこともないラインアーサの怒声が医務室内に響いた。
ハリは双眸を見開いて、茫然とライアを見つめ返す。そしてわなわなと唇を動かした。
「なん、で……なんで僕が叱られるんだよ。僕は悪くない! わ…、私は今まで貴方の周りのありとあらゆる害悪を追い払ってきたじゃあないですか! 寧ろ褒めて欲しい位なのにっ…それに、、本来この件はラインアーサには関係ない! これは僕と鈴蘭の問題で…」
「関係ないだって? じゃあハリは何を望んでいるんだ。どうすれば納得するんだよ」
「どう、すれば? あ……ぅっ…わ、私は、此処で恩を返しながら、静かに過ごしたいだけで……いや、ちがう。僕は早く万理を探しだして……二人で何処か遠くに…っく……」
ハリが片手で額を抑える。
「ハリ? 大丈夫か!?」
「ううっ…ち、違う! もう何もかもがどうだっていいんだ!! 全部関係ないっ! だから僕は……あ、ああっ…ぅぐ…」
「ハリ!」
苦しげに頭を振りながらついには床にくず折れるハリ。



