「何故そこまでスズランに反感を持つんだ。それにもう首の輪飾りは外れた筈だ! だったらハリとの関係は…」
ライアは床に転がっていた首輪飾りを見つけて手に取るが、即座にハリに奪われてしまう。
「っ…返せ! これは渡さない、これは僕のだ…! それに鈴蘭にはまだ僕の暗示が…」
「ハリ…!」
「はっ……君こそ必死だね。随分と大切にしてるみたいだけど、何で?」
「俺は生命をかけてスズランを守ると決めている。スズランは俺にとってかけがえのない人だから。それに、理由なんて関係ない。ただ俺が守りたいんだ」
真っ直ぐな言葉に熱がはじけて全身に駆け巡る。一際熱が集中する真っ赤な顔をライアの胸に押し付けて隠した。しかし次にハリが放った言葉で不安の種は簡単に、再び芽吹く。
「ふうん、でも納得出来ないな。だってそれって本当に君の気持ちなの? 鈴蘭はフルールの一族だ。この一族は特有の〝香り〟で人を駄目にするだろ? 君もそれにあてられてるだけでしょ」
(っ…もし、もし本当にそうだったらわたし…)
「違う」
「即答、ね。なんでそう言いきれる?」
「彼女は俺に生きる理由をくれた。何よりも大切で愛しい存在だから」
(ライア……)
熱情のこもったライアの返答に顔を歪ませるハリ。
ライアは床に転がっていた首輪飾りを見つけて手に取るが、即座にハリに奪われてしまう。
「っ…返せ! これは渡さない、これは僕のだ…! それに鈴蘭にはまだ僕の暗示が…」
「ハリ…!」
「はっ……君こそ必死だね。随分と大切にしてるみたいだけど、何で?」
「俺は生命をかけてスズランを守ると決めている。スズランは俺にとってかけがえのない人だから。それに、理由なんて関係ない。ただ俺が守りたいんだ」
真っ直ぐな言葉に熱がはじけて全身に駆け巡る。一際熱が集中する真っ赤な顔をライアの胸に押し付けて隠した。しかし次にハリが放った言葉で不安の種は簡単に、再び芽吹く。
「ふうん、でも納得出来ないな。だってそれって本当に君の気持ちなの? 鈴蘭はフルールの一族だ。この一族は特有の〝香り〟で人を駄目にするだろ? 君もそれにあてられてるだけでしょ」
(っ…もし、もし本当にそうだったらわたし…)
「違う」
「即答、ね。なんでそう言いきれる?」
「彼女は俺に生きる理由をくれた。何よりも大切で愛しい存在だから」
(ライア……)
熱情のこもったライアの返答に顔を歪ませるハリ。



