「ん。分かってるよ、もう大丈夫だ。苦しかっただろ? 他に何処か痛む所は?」
「平気……」
「良かった。俺の傍から絶対に離れないで」
瑠璃色の瞳に見つめられる。それだけで不安や恐怖心などの負の感情が薄れてゆく。遠慮がちに頷くと、ライアは屈んだままの体制で視線をハリへと移した。
対して、ハリはこちらを見下ろして怒りに満ち溢れんばかりに身を震わせている。
「……どうして邪魔をする? なんで鈴蘭はいつも僕の邪魔ばかりするんだ…っ!」
「ハリ。もうやめてくれっ…スズランのせいじゃあないだろ!」
感情の読めない低い声で牽制するも、互いに鋭く視線を交わしている。スズランはライアの胸元にぎゅうっとしがみついて身を縮めた。
「違う。鈴蘭のせいだ! 何時だってそうだ。僕は……万理さえ居れば、それで良かったのに…!!」
「事情があるのは分かる。でもそれは彼女が自ら望んだ訳ではない事くらい、ハリだって分かってるだろう!?」
「煩い…! 鈴蘭さえ居なければ、僕と万理は…、幸せだったんだ、、それを…」
ハリにとってスズランという存在自体が不必要なのだろうか。だが、それこそどうする事も出来ない。
「平気……」
「良かった。俺の傍から絶対に離れないで」
瑠璃色の瞳に見つめられる。それだけで不安や恐怖心などの負の感情が薄れてゆく。遠慮がちに頷くと、ライアは屈んだままの体制で視線をハリへと移した。
対して、ハリはこちらを見下ろして怒りに満ち溢れんばかりに身を震わせている。
「……どうして邪魔をする? なんで鈴蘭はいつも僕の邪魔ばかりするんだ…っ!」
「ハリ。もうやめてくれっ…スズランのせいじゃあないだろ!」
感情の読めない低い声で牽制するも、互いに鋭く視線を交わしている。スズランはライアの胸元にぎゅうっとしがみついて身を縮めた。
「違う。鈴蘭のせいだ! 何時だってそうだ。僕は……万理さえ居れば、それで良かったのに…!!」
「事情があるのは分かる。でもそれは彼女が自ら望んだ訳ではない事くらい、ハリだって分かってるだろう!?」
「煩い…! 鈴蘭さえ居なければ、僕と万理は…、幸せだったんだ、、それを…」
ハリにとってスズランという存在自体が不必要なのだろうか。だが、それこそどうする事も出来ない。



