酷い怪我を負ったライアに助けを求める訳にはいかない。出来るだけ思い切り首を横に振った。
「き……記憶……を、消しても……感情までは、消せない! だから…っわたしは…」
「そんな事知ってる。だからもう、こうするしかないんだ…!」
ハリは更に力を込め、スズランの喉に指を食い込ませる。
「はっ…ぁ、っく……ぅぅ」(くるしい……もう息が、続かない…、も、だめ……)
ハリは何故こんな事をするのだろう。
「ほら、もうすぐ外れる。この首輪は持ち主の〝生体反応〟が無くなれば簡単に外せるんだ。悪趣味だろう? これを考えた奴は余程相手を束縛したかったんだろうね……」
表情の裏に隠された感情が流れ込んでくる。普段は上手く隠せていても今は手に取るように分かった。
だが、今にも泣き出しそうな顔をしている事に本人は気付いていない。自虐的で、何時も何処か哀しい瞳をしているハリ。
「んんぅ……やめてっ、はり さん…」(……だめだよ。こんなの、、だってハリさん、すごく…、かなしそう……なの、に)
「相手を束縛したい気持ちは分かるよ、物凄くね。でも僕にとってのその相手は鈴蘭、君ではない…ってアハハ、もう聞こえないか」
「き……記憶……を、消しても……感情までは、消せない! だから…っわたしは…」
「そんな事知ってる。だからもう、こうするしかないんだ…!」
ハリは更に力を込め、スズランの喉に指を食い込ませる。
「はっ…ぁ、っく……ぅぅ」(くるしい……もう息が、続かない…、も、だめ……)
ハリは何故こんな事をするのだろう。
「ほら、もうすぐ外れる。この首輪は持ち主の〝生体反応〟が無くなれば簡単に外せるんだ。悪趣味だろう? これを考えた奴は余程相手を束縛したかったんだろうね……」
表情の裏に隠された感情が流れ込んでくる。普段は上手く隠せていても今は手に取るように分かった。
だが、今にも泣き出しそうな顔をしている事に本人は気付いていない。自虐的で、何時も何処か哀しい瞳をしているハリ。
「んんぅ……やめてっ、はり さん…」(……だめだよ。こんなの、、だってハリさん、すごく…、かなしそう……なの、に)
「相手を束縛したい気持ちは分かるよ、物凄くね。でも僕にとってのその相手は鈴蘭、君ではない…ってアハハ、もう聞こえないか」



