「っ…!?」
スズランの言葉にライアの表情が凍る。
決してライアを悲しませたい訳では無い。ただ、全てが嘘でも此処に居たかった。どうすればそれが伝わるのだろう。
懸命に頭を振りライアの腕の中で藻掻く。
「ちがうの、わたし起きたくない! まだ夢の中にいたいの!!」
「スズラン、これは夢じゃあない! 本当にあった出来事だ。思い出してくれ!! 俺は君を迎えに来た、一緒に戻ろう」
───戻る。あの場所へ?
一人ぼっちで寂しいあの場所へは戻りたくない。
「嫌、、目を覚ましたらみんな消えちゃうもん…」
「消えない! 絶対に消えない!! もし仮に消えてしまったとしても俺が全部覚えてる! だから…っ」
「だめだよ…。全部わたしの宝物だもん、もしも消えてしまったらわたし……それに〝夢の中〟ならいつでもパパとママに会えるもの」
此処はとても心地が良いのだ。この場所とたくさんの宝物を守る為なら悪夢にだって立ち向かえる。
「それじゃあ駄目なんだ! このままじゃあ完全に夢に囚われて二度と戻れなくなってしまう!」
「…っでも」
「マスターやセィシェル、他のみんなも待ってる!」
「他の、みんな?」
スズランの言葉にライアの表情が凍る。
決してライアを悲しませたい訳では無い。ただ、全てが嘘でも此処に居たかった。どうすればそれが伝わるのだろう。
懸命に頭を振りライアの腕の中で藻掻く。
「ちがうの、わたし起きたくない! まだ夢の中にいたいの!!」
「スズラン、これは夢じゃあない! 本当にあった出来事だ。思い出してくれ!! 俺は君を迎えに来た、一緒に戻ろう」
───戻る。あの場所へ?
一人ぼっちで寂しいあの場所へは戻りたくない。
「嫌、、目を覚ましたらみんな消えちゃうもん…」
「消えない! 絶対に消えない!! もし仮に消えてしまったとしても俺が全部覚えてる! だから…っ」
「だめだよ…。全部わたしの宝物だもん、もしも消えてしまったらわたし……それに〝夢の中〟ならいつでもパパとママに会えるもの」
此処はとても心地が良いのだ。この場所とたくさんの宝物を守る為なら悪夢にだって立ち向かえる。
「それじゃあ駄目なんだ! このままじゃあ完全に夢に囚われて二度と戻れなくなってしまう!」
「…っでも」
「マスターやセィシェル、他のみんなも待ってる!」
「他の、みんな?」



