「よく聞いて。〝その子〟はこの辺りでは見かけない薄い千草色の髪に抜けるような白い肌で、虹みたいに煌めく瞳を持った異国の女の子。笑顔がすごく可愛いくて、まだ幼い自分の事をスゥって呼んでた」
「え…! っ…!?」(それって…)
「でもその子の本当の名は…」
「ま、まって……」
「もう十分待ったよ」
「うそ…。だって、あれはわたしの夢で…」
「嘘じゃあない。ずっと夢だと思ってた? あの日は俺の…、俺がスズランと出会った特別な日」
「…っ」(わたしの夢じゃ、なかったの?)
思考が追いつかない。しかし目の前のライアはとても晴れやかな顔をしていた。
「ああ、やっと言えた! 例え夢でも俺の事覚えていてくれて嬉しかった」
「! …まって、ええっと、、ほんとうに? じゃ、じゃあ、ライアの初恋の相手って…」
「昔も今も、俺はずっと君に夢中みたいだな」
そう言って照れくさそうに微笑むライア。偽りのない想いが真っ直ぐに伝わってきて見る見るうちに頬が熱くなる。もう恥ずかしくてライアの顔が見れない。ずっと自分に都合のいい夢だと思っていたのに。
「なんで…、どうしてもっと早く教えてくれなかったの? わたしずっと…」
「え…! っ…!?」(それって…)
「でもその子の本当の名は…」
「ま、まって……」
「もう十分待ったよ」
「うそ…。だって、あれはわたしの夢で…」
「嘘じゃあない。ずっと夢だと思ってた? あの日は俺の…、俺がスズランと出会った特別な日」
「…っ」(わたしの夢じゃ、なかったの?)
思考が追いつかない。しかし目の前のライアはとても晴れやかな顔をしていた。
「ああ、やっと言えた! 例え夢でも俺の事覚えていてくれて嬉しかった」
「! …まって、ええっと、、ほんとうに? じゃ、じゃあ、ライアの初恋の相手って…」
「昔も今も、俺はずっと君に夢中みたいだな」
そう言って照れくさそうに微笑むライア。偽りのない想いが真っ直ぐに伝わってきて見る見るうちに頬が熱くなる。もう恥ずかしくてライアの顔が見れない。ずっと自分に都合のいい夢だと思っていたのに。
「なんで…、どうしてもっと早く教えてくれなかったの? わたしずっと…」



