「反抗期…って訳でも無いんだけど、姉上の婚約が決まったり祖母やジュリが王宮から出ることになって何か置いていかれたような気持ちだったのかな。それぞれ理由があるって頭では分かっていても当時の俺は寂しさを感じずには居られなかったんだ…。そんな時にあの内乱が勃発した。姉上は何者かに攫われ行方不明。母さまはショックで床に伏してそのまま……そんな中、父上は懸命に国の復興に力を入れていた。なのに俺は何をすれば良いのか分からなくてただただ自分の力の無さにがっかりした」
「そんな…」
「俺は、民を導く国の代表たる王族で、しかも王子なのに一人では何も出来ないちっぽけな存在。なんて不甲斐ないんだろうってね……情けない事に今も大して成長出来てない」
ライアが明け透けに自己を卑下し、語るのでつい話を遮った。
「そんな事ない…! ライアはいつも頑張ってるもの!! この国の民をおもって、いつだって…! わたし、まだまだ知らない事も多いけどライアがこの国の人の為にたくさん頑張ってるの知ってるもん! だからジュリアンさんだってハリさんだってライアの事…」
全力で否定をしながら拙い言葉で鼓舞するも、上手く言葉に出来ず途中で胸が苦しくなった。
「そんな…」
「俺は、民を導く国の代表たる王族で、しかも王子なのに一人では何も出来ないちっぽけな存在。なんて不甲斐ないんだろうってね……情けない事に今も大して成長出来てない」
ライアが明け透けに自己を卑下し、語るのでつい話を遮った。
「そんな事ない…! ライアはいつも頑張ってるもの!! この国の民をおもって、いつだって…! わたし、まだまだ知らない事も多いけどライアがこの国の人の為にたくさん頑張ってるの知ってるもん! だからジュリアンさんだってハリさんだってライアの事…」
全力で否定をしながら拙い言葉で鼓舞するも、上手く言葉に出来ず途中で胸が苦しくなった。



