「もちろん! スズランに来て欲しいんだ」
後ろ髪を下ろしており、いつもより落ち着いた雰囲気だ。見慣れない姿にどきりと胸が高鳴る。
イリアーナがたくさんの焼き菓子を焼いたので誕生パーティを開く事になり、更にはスズランの紹介も兼ねているのだとか。イリアーナと言えばこの国の王女だが、それ以前にライアの姉である。緊張と嬉しさにスズランの心は浮き立った。だがすぐに思い直す。本日は 収穫祭。店が混み合うのは分かりきっている。
「しょ、紹介ってその……あ、でも今日は収穫祭でお店がすごく忙しいからマスターに聞いてみないと」
そう伝えた途端、ライアはしょげた子犬の如く眉を下げた。
「そう、だよな…。ここは人気の店だし。仕事で忙しいなら仕方ないよ」
「ライア、お誕生日おめでとう」
スズランは普段の感謝も込めて、心から祝いの言葉を伝えた。
「ありがとうスズラン」
「誘ってくれたのに。お祝いに行けなかったらごめんなさい」
「ん、いいよ。後で焼き菓子を届けに来るよ。じゃあまた……」
自然と絡み合う視線。ライアの指がスズランの髪をさらさらと撫でる。なんて優しく触れるのだろう。指先から想いが伝わり、スズランの胸は切なく締め付けられた。
後ろ髪を下ろしており、いつもより落ち着いた雰囲気だ。見慣れない姿にどきりと胸が高鳴る。
イリアーナがたくさんの焼き菓子を焼いたので誕生パーティを開く事になり、更にはスズランの紹介も兼ねているのだとか。イリアーナと言えばこの国の王女だが、それ以前にライアの姉である。緊張と嬉しさにスズランの心は浮き立った。だがすぐに思い直す。本日は 収穫祭。店が混み合うのは分かりきっている。
「しょ、紹介ってその……あ、でも今日は収穫祭でお店がすごく忙しいからマスターに聞いてみないと」
そう伝えた途端、ライアはしょげた子犬の如く眉を下げた。
「そう、だよな…。ここは人気の店だし。仕事で忙しいなら仕方ないよ」
「ライア、お誕生日おめでとう」
スズランは普段の感謝も込めて、心から祝いの言葉を伝えた。
「ありがとうスズラン」
「誘ってくれたのに。お祝いに行けなかったらごめんなさい」
「ん、いいよ。後で焼き菓子を届けに来るよ。じゃあまた……」
自然と絡み合う視線。ライアの指がスズランの髪をさらさらと撫でる。なんて優しく触れるのだろう。指先から想いが伝わり、スズランの胸は切なく締め付けられた。



