「へえ、セィシェルの得意料理なのか? ならよく味わわなくちゃあな。……そうか、じゃあお前も苦労したんだな」
「ま、まあな…、っていうかいい加減スズから離れろよ! それにスズを守るのは俺の仕事だって言ってるだろ!!」
いつも仲の悪いライアとセィシェルの二人だが、不思議と最後の方だけは互いの気持ちを分かち合った表情になった。ほんの一瞬だけだが。
顔を合わせればいつもこんな調子の二人。それでも何だかんだで仲は良い気がしてしまうのはスズランの願望なのだろうか。
セィシェルのライアに対する態度は相変わらずだがあの騒動以来、僅かに丸くなった様にも思えた。最近は以前程厳しい言い方をしなくなった上に、二人きりで居る事も何とか許容してくれている。
そんな心境の変化があったからだろう。
スズランにとって、もうひとつの忘れられない日となった収穫祭 当日。ライアの誕生日──。
早朝。高く澄み渡った空に、二十三回もの祝砲が鳴り響いたその日の夕暮れ。
裏庭で黙々と片付けに没頭していた所、突然ライアが現れ「パーティに来てくれないか?」と誘われたのだ。
「──えっ、王宮のパーティ? わたしが行ってもいいの?」
「ま、まあな…、っていうかいい加減スズから離れろよ! それにスズを守るのは俺の仕事だって言ってるだろ!!」
いつも仲の悪いライアとセィシェルの二人だが、不思議と最後の方だけは互いの気持ちを分かち合った表情になった。ほんの一瞬だけだが。
顔を合わせればいつもこんな調子の二人。それでも何だかんだで仲は良い気がしてしまうのはスズランの願望なのだろうか。
セィシェルのライアに対する態度は相変わらずだがあの騒動以来、僅かに丸くなった様にも思えた。最近は以前程厳しい言い方をしなくなった上に、二人きりで居る事も何とか許容してくれている。
そんな心境の変化があったからだろう。
スズランにとって、もうひとつの忘れられない日となった収穫祭 当日。ライアの誕生日──。
早朝。高く澄み渡った空に、二十三回もの祝砲が鳴り響いたその日の夕暮れ。
裏庭で黙々と片付けに没頭していた所、突然ライアが現れ「パーティに来てくれないか?」と誘われたのだ。
「──えっ、王宮のパーティ? わたしが行ってもいいの?」



